ガイド対象: 情報システム最終確認日:
社内検索AIに古い規程を答えさせない更新日・権限設計
文書の有効日、失効状態、承認者、閲覧権限を検索前に判定し、古い版を根拠として返さない運用を作ります。

30秒で分かる結論
- 検索精度を上げる前に、AIが参照してよい最新版と権限を決めます。
- 各文書へ有効開始日、失効日、承認者、対象部署を持たせ、回答には版と更新日を表示します。
- 根拠が失効済み、権限外、または更新日不明なら回答せず担当窓口へ戻します。
どんな場面で困るか
就業規則を改定したのに、共有フォルダへ『規程_最終』『規程_修正』『規程_旧』が残っていると、検索AIは文章の近さだけで古い版を選ぶことがあります。もっともらしい回答ほど誤りに気づきにくくなります。
検索結果へ正しい文書が含まれていても、回答生成時に別の古い文書を使う可能性があります。検索順位と、最終回答が引用した根拠を分けて評価します。
比較・確認する項目
- 有効期間
- 公開日だけでなく有効開始日と失効日を持たせ、現在有効な文書だけを回答候補にする。
- 版と承認
- 文書ID、版番号、承認者を必須にし、下書きと承認済みを同じ検索対象へ入れない。
- 権限
- 検索インデックス作成時と回答時の両方で、利用者が閲覧できる文書だけを使う。
- 引用
- 回答に文書名、版、更新日、該当箇所へのリンクを表示する。
- 失敗時
- 根拠が競合する、期限切れ、更新日不明なら回答を止め、所管部署を案内する。
1社・1業務・1場面の具体例
総務が旅費規程を2026年7月1日に改定した会社を想定します。旧版は削除せずアーカイブへ移し、検索対象フラグを外します。新版には文書ID TRAVEL-001、版3.0、有効開始日、総務責任者を付けます。
『宿泊費の上限は』というテストでは、正しい金額だけでなく版3.0と更新日が表示されることを合格条件にします。旧版を引用した場合と、根拠を表示しない場合は不合格です。
導入する・限定的に試す・待つの判断
| 判断 | 条件 |
|---|---|
| 導入する | 有効版と権限を機械判定でき、回答から元文書の該当箇所へ戻れる。 |
| 限定的に試す | 一部部署だけ文書管理が整っている。その部署のFAQに範囲を限定する。 |
| 見送る | 更新日や承認状態がなく、旧版と最新版を担当者も区別できない。 |
上記は初期テスト用の設定例です。業務のリスク、社内規定、法的要件に合わせて変更してください。
明日やること
- 対象文書を20件に絞り、有効版・旧版・下書きを分類する。
- 権限の異なる3ユーザーで同じ質問を試す。
- 回答へ文書ID、版、更新日、該当リンクを必須表示する。
参考資料と確認日
- Microsoft: SharePoint version history overview確認日: 2026年7月25日
- Microsoft: Understanding permission levels in SharePoint確認日: 2026年7月25日