採用側が知りたいのは、雇用形態そのものより「入社後に担当できる作業」です。派遣先で続けていた入力、調整、顧客対応、現場補助は、求人票の言葉に合わせて書き換えます。

  • 見せる経験: 担当業務、継続年数、担当した範囲、改善したことです。
  • 求人で見ること: 正社員登用、契約更新、試用期間、給与下限です。
  • 次の行動: 雇用形態より先に、職務経歴書の冒頭へ担当業務を書きます。

派遣と契約社員は雇用主が違う

働き方雇用関係最初に確認すること
派遣派遣元と雇用契約を結び、派遣先の指揮命令で働く派遣元との契約期間、派遣先、業務、就業時間、待遇、次の派遣先が決まらない場合の扱い
契約社員勤務先企業と期間を定めた労働契約を結ぶ契約期間、更新の有無と判断基準、更新上限、仕事内容・勤務地の変更範囲
無期雇用期間の定めがない契約。正社員と同じ待遇を意味するとは限らない賃金、役割、勤務地、昇給、賞与、退職金など転換後の労働条件

派遣は派遣元が雇用主で、契約社員は勤務先企業と直接契約する働き方です。「非正規」で一括りにせず、誰と契約し、誰が業務を指示し、次回更新を誰が判断するかを分けて整理します。

非正規歴を経験として見せる

見せ方書く材料避けたい書き方
担当業務受発注、請求処理、現場管理、顧客対応などを具体化「事務全般」「補助業務」だけで終える
継続性同じ業務を続けた期間、更新時に任された仕事更新された理由を確認せず推測で書く
改善確認表、手順書、ミス防止、引き継ぎ整備組織全体の成果を自分だけの実績にする
協働社員、派遣、外部業者との連携範囲勤務先の機密情報や顧客名を書く

架空の書き換え例

「派遣社員として事務を担当」ではなく、「受注データ入力、納期確認、営業3名への未処理共有を担当。引き継ぎ用の確認表を更新」のように、雇用形態の後へ業務を置きます。この例は架空であり、勤務記録や自分が説明できる事実へ置き換えてください。

求人選びの軸

確認項目求人票・契約書で見ること質問例
更新更新の有無、判断基準、通算期間・回数の上限「現在の契約は何回目で、更新判断はいつ行いますか」
無期転換申込機会、転換後の賃金・業務・勤務地「無期転換後に変わる労働条件を確認できますか」
正社員登用制度の有無だけでなく、選考、時期、応募条件「登用時には試験や推薦条件がありますか」
派遣会社待遇説明、教育訓練、相談窓口、次の就業支援「派遣契約終了時の仕事紹介はどう進みますか」
仕事内容雇入れ直後と将来の変更範囲「担当業務や勤務地が変わる可能性はどこまでですか」

正社員復帰を目指す場合も、条件の高い求人だけに絞らず、経験が直接使える求人と、職種を少し広げる求人を混ぜます。書類では、雇用形態の説明より先に担当業務を書き、短い契約が複数ある場合は派遣元・派遣先・業務期間が読み違えられない形にします。

無期転換と正社員登用を混同しない

同一の使用者との有期労働契約が更新され、通算5年を超えた場合は、労働者の申込みによって無期労働契約へ転換できるルールがあります。ただし、無期転換は契約期間が無期になる制度で、職務・賃金・勤務地などが正社員と同一になることを自動的に保証するものではありません。転換後の条件を書面で確認します。

2024年4月からは、有期契約の締結・更新時に更新上限の有無と内容、無期転換申込権が発生する更新時に申込機会と転換後の労働条件など、明示事項が追加されています。自分の契約開始日、更新日、契約回数を一覧にしておくと確認しやすくなります。

一次資料・公式情報で確認する

最終確認日: 2026年7月23日